銀行と消費者金融会社でお金を借りる


まとまったお金が必要になったら、いろいろと自分で資金繰りに走っても無理があります。ここは銀行や消費者金融会社からお金を借りて、しっかりと返済するといった方向に舵を切るようにした方がいいでしょう。

銀行と消費者金融会社を比べると、銀行のほうが金利が低いです。ということは返済利息も比較して銀行のほうが少なくて済むので、借りるのでしたら銀行からお金を借りたほうがいいでしょう。銀行を勧めるのには他にも理由があります。というのも、それは世間体です。銀行で借りるのはそれほど世間体を気にしなくてもいいのですが、消費者金融会社からお金を借りるとなるとイメージ的にも大きくダウンしてしまうのです。

消費者金融会社はまたの名をサラ金といいます。現在ではあまり使われていないように見えますが、いまだに、消費者金融会社の別名をサラ金と呼んでいる人もいますし、昔の呼称ではなく、今でも若い人に使われているくらい、私たちの中に浸透している言葉といえるでしょう。そして、サラ金というとイメージ的に厳しい取り立てが行われていた歴史があり、その記憶が中高年者を中心にして、生々しく多くの人の脳裏に焼き付いているのです。

それはバブル期の前後、さらにはもっと前から始まっていたことで、サラ金は借金の取り立てについては特に厳しく行ってきたのです。取り立てには容赦がなく、一家離散や夜逃げ、さらには一家心中まで追い込まれた人や家族がたくさんいたのです。そういった事件は毎日新聞の三面記事を賑わし、まれに一面トップに出るくらいのインパクトを持っていたのです。

そういったサラ金の転機となったのはバブル経済がはじけて以降でしょう。社会的な価値観が企業のほうからどんどん変わっていった時代です。サラ金は相変わらず厳しい取り立てをしていましたが、経済自体が落ち込んでいたので、お金を借りる人も多く、サラ金の取り立てはますます厳しさを増していたのです。経済も底でしたから、お金を借りても返済できない人が続出して、そこにもサラ金が蔓延る要因ともなったのです。

多くの人が覚えていると思うのですが、ある借金の取り立てで、「内蔵を売ってでも金を作れ」というのがテレビなどで大きく報道された事件があったのです。かなりインパクトのある事件であり、それまでもサラ金の厳しい取り立ては問題視されていたので、これがサラ金を取り締まるための大きな呼び水になったのは間違いありません。

まずは高金利の温床となっていたグレーゾーン金利の廃止です。これによって幅のあった二つの法律の金利が上限金利について統一されたのです。それで、それ以降の借金から新金利が適用されるということでしたら、良かったのですが、過去にさかのぼって、高金利で支払っていた債務を新しい金利で引き直し、払いすぎた金利手数料については、過払い金請求を行うことで返金されることとなったのです。

多くの消費者金融会社が、アコムやプロミスといった大手消費者金融会社から中小消費者金融会社、さらには街金まで経営が傾くには十分な状況となったのです。当時3万社を超える消費者金融会社があったのですが、今では2,000社弱にその数が激減したことからも、消費者金融会社にとっては冬の時代だったのです。

前置きが長くなりましたが、お金を借りるなら、まずは銀行からお金を借りたほうがいいでしょう。それでも、銀行カードローンは誰でも気軽にお金を借りるというわけにはいかないのです。というのも、銀行カードローンの審査が思いのほか厳しいからです。

銀行カードローンに融資の申し込みをすると審査を受けなくてはいけません。この審査も属性が高ければ通りやすいですし、属性が低ければ審査に通りにくくなります。この属性というのは、その人の信用度とか返済能力を示す指標となるものです。

属性は一つの項目ではなくさまざまな項目から総合的に判断されるものですが、その中でも大きなウエイトを占めているのが、雇用形態なのです。銀行カードローンの申し込み条件は、満年齢が20歳以上であること、そして安定した収入のあることとされています。雇用形態はその安定した収入を測る大きなものさしとなるのです。

雇用形態は正規雇用と非正規雇用に分かれます。正規雇用は正社員のことで、非正規雇用はパートアルバイト、派遣社員、契約社員のことを指します。これだけでも正規雇用の人のほうが属性が高いことがわかるのですが。収入が高いとか低いということのほかにもあるのです。それは、雇用が会社から保証されているのかどうかということです。

正規雇用されている人は、入社時に会社と結ぶ雇用契約が定年まで有効となります。つまり、定年まで雇用が会社から保証されているということなのです。これは当然会社からみると安定した収入があると判断されます。いっぽうの非正規雇用の人ですが、こちらにも雇用契約があります。

しかし、それは有期契約となっています。期間は3ヵ月、6ヵ月あるいは1年という期間です。期間が近づくと雇用契約を更新しなくてはいけないのですが、そこで会社が同意しないとすぐに退職となってしまいます。これを雇い止めと呼んでいるのです。この部分を見ても銀行からは収入が安定していないと見られてしまいます。すなわち属性が低く、銀行カードローンの審査に通りにくいということになるのです。

銀行カードローンの審査が厳しいのは、銀行カードローンの原資が、口座開設者からの預かり金というところが大きいです。預かり金ですからいつでも引き出しに応じなければいけません。そういった性質のお金がカードローンの原資になっているのですから、銀行からしたら貸し倒れをなんとしても阻止したいのです。

そういったリスクを回避するために、銀行は保証会社と提携しています。ですので、カードローンに融資の申し込みをすると銀行のほかに保証会社の審査も受けなくてはいけません。当然ですが、どちらか一方でも審査に通らなければ、銀行カードローンを借りることはできないのです。

保証会社の役割や、銀行カードローン利用者が銀行に対して返済不能となったときに、カードローン利用者に代わって、残りの債務の全額を銀行に支払います。その後で、立て替えた債務全額を保証会社が、カードローン利用者(債務者)に改めて請求することになるのです。すでに債務整理が始まっていますから、まずはそこから保証会社と債務者における任意整理が始まるのです。

銀行カードローンにもデメリットがあります。それは、銀行カードローンが即日融資に対応していない点です。一頃はメガバンクを中心として大々的に即日融資やスピード融資といったことをあらゆるメディアを通して宣伝していました。しかし、現在ではそういった広告を見ることはありません。

銀行カードローンに融資の申し込みをすると、銀行は申込者の信用情報を警察庁のデータベースにアクセスして照会します。その照会情報が戻ってくるのが早くても翌日以降となるのです。警察庁のデータベースへのアクセスは義務づけられているので、照会せざるを得ず、そのため即日融資ができなくなったのです。そのため、お金がすぐにでも欲しい場合は消費者金融会社を頼ることになります。

消費者金融会社からお金を借りる


銀行カードローンの審査に通らなければ、大手消費者金融会社のカードローンが銀行カードローンの審査に通らない人の受け皿的な存在となるのは間違いありません。

しかし、銀行カードローンの審査に落ちてすぐに消費者金融会社のカードローンの申し込みをした場合は、銀行カードローンの審査に落ちたという情報が金融事故情報として記録されています。そのため、消費者金融会社のカードローンに融資の申し込みを受けて、消費者金融会社が審査のために、信用情報機関に信用情報を照会する際に、審査落ちといった金融事故情報に触れてしまうとその場で即審査NGとなります。

審査に落ちた記録というのは向こう6ヵ月間は保存されるということです。裏を返せば6ヵ月経つと審査落ちの情報は消えるということですから、審査に落ちた場合は、新規カードローンの申し込みはせずにおとなしくしておいたほうがいいでしょう。

大手消費者金融会社のカードローンの申し込み方法は多彩です。ネットや店舗での申し込みはもちろんで、さらには電話での申し込みができるようになっているのです。これは何気に便利な申し込み方法で、電話のみによる申し込みですから、サポートスタッフの力量が問われる申し込み方法といえます。

こういったところに人員を配置して、滞りなく融資の申し込みができるように誘導するのは地味ではありますが、電話しか申し込みの手段のない人にとってはとても重宝する申し込み方法といえます。ほかには提携しているメガバンクの行内に設置してある自動契約機を使って、カードローンの申し込みができる点も見逃せません。

そして、大手消費者金融会社ならではの申し込み方法が無人契約機です。24時間365日稼働していて全国各地に設置されています。モニター越しにオペレータと対話形式によって申し込みを行えるので、間違いがあってもその場で修正できるのも大きな魅力です。即日融資にも対応していて、その日の22時までに手続きを終えて審査に通れば即座にローンカードが発行されます。それを持って最寄りのコンビニATMでキャッシングができるのです。

クレジットカードで借りる


クレジットカードでキャッシングしてみましょう。買い物で使うことが多いクレジットカードですがキャッシング機能も付いているので、現金を引き出すこともできるのです。

返済方法は基本的には翌月一括払いでショッピングと同様の支払い日で一括して銀行引き落としとなります。クレジットカードでしたらネット銀行系のカードローンを持っておく便利です。特に楽天カードローンはクレジットカードの中でも旬といってもいいでしょう。楽天銀行のキャッシュカードと一体型になっているタイプがもっとも使い勝手が良いと思います。

楽天カードアプリを使ってみる


楽天カードローンアプリのメリットは、スマホで楽天カードを管理するものです。これによって明細確認も支出・支払い管理も楽々でお得で便利な機能が満載のアプリなのです。楽天といえば楽天市場での買い物や楽天ポイントなどお得なサービスがたくさんありますが、それらを楽天カードアプリで連携することができるのです。

会計時には提示するだけでポイントが付きますし必要に応じてポイントを使うことができます。いつでも最新のポイント状況を照会できますし、楽天カードアプリを使いこなせばスマホと楽天カードがあればなんでも事足りるようになるのです。

楽天カードアプリのメリット


楽天カードアプリがあればお得なキャンペーンを見逃すことがあります。通知設定をONにしておくことで、お得なキャンペーンをすぐに知らせてくれるのです。保有ポイントもすぐに確認することができるので、買い物の時にすぐに使うことができるのが大きなメリットといえます。

楽天カードアプリと利用することで、カードの使い過ぎなども管理することができますし、銀行や消費者金融会社のカードローンを借りるよりも、楽天カードと楽聯カードアプリのほうが使い勝手は上かもしれません。